sato-fujiiro.com

いつかは一人で黙々としたこんな暮らしがしてみたい。「孤独の価値(森博嗣 著)」読んだ

著者の森博嗣さんは「すべてがFになる」で有名な方ですね。以前スキゾイド関係のブログ(確か引用させてもらったサイトさん)で、この著者はスキゾイド気質があって、それが小説にも反映されている…と聞いていたので気になって購入。(kindleの日替わりセール対象だったのはナイショ)

ちなみに、読んだ私自身は電話やLINEを全くレベルで使わない、いわゆる「ぼっち」な上に、このブログを書いていて孤独の寂しさを克服(開き直りともいう)しつつあるので、著者よりも年齢はだいぶ若いですが、同じ方向からの視点で読んでいます。

著者はこの本の執筆時が56歳、時々来賓がある程度でほとんど人付き合いをしない「隠遁」生活を送っていおり、「孤独」な人が見た「孤独」の考え方が綴られています。

「孤独死」と言ったりするが、(中略)「孤独」は死とは無関係である。その亡くなった人は、死ぬ間際まで自分の好きなことをやっていたかもしれない。それを、「孤独だったのね」と勝手に決めつけるのは、余計なお世話というものだ。

本書から引用

孤独=寂しいもの、というのはメディアの押し付けであり、良質な孤独こそ必要なもの…というのがこの本ので伝えたいことだと思いました。

孤独でよく聞く芸術や研究の分野もそうですが、人に支持を出したり責任を負ったりする、人の上に立つ人こそ何より孤独をどう扱えるかが試される、孤独を楽しめる人こそ、人生も愛も楽しめるといいます。

自分は常に著者の言う孤独なので、普段から孤独ではない人が読むとどんな感覚になるんでしょうか…?気になるところ。

孤独の勧め敵な本ではありますが、ただし著者のように、小説を書いていたり、それらの生活基盤があっての「孤独」であり、周りに理解者がいてこそだ、という感じはありました。

あと、他レビューにもあるとおり、一人の男性の独り言のようでもあるので、こんな生き方をしている人の話を聞く、的なスタンスで読むのがいいのではないでしょうか。

それより、「人に書けって言われたからこの本も小説も書いた」って、なんか色々人間のレベル違うくないすか…

スポンサーリンク

最終更新:2020.11.16

スポンサーリンク

管理人

おさと(Sato Fujiiro)

黙々と一人で作業することが好きな出不精。デザイン・ウェブ業務経験者。宅飲み派。

詳しくはこちら