2019/04/26
内向型がそれなりに生きるいつかは一人で黙々としたこんな暮らしがしてみたい。「孤独の価値(森博嗣 著)」読んだ
著者の森博嗣さんは「すべてがFになる」で有名な方ですね。以前スキゾイド関係のブログ(確か引用させてもらったサイトさん)で、この著者はスキゾイド気質があって、それが小説にも反映されている…と聞いていたので気になって購入。(kindleの日替わりセール対象だったのはナイショ)
ちなみに、読んだ私自身は電話やLINEを全くレベルで使わない、いわゆる「ぼっち」な上に、このブログを書いていて孤独の寂しさを克服(開き直りともいう)しつつあるので、著者よりも年齢はだいぶ若いですが、同じ方向からの視点で読んでいます。
著者はこの本の執筆時が56歳、時々来賓がある程度でほとんど人付き合いをしない「隠遁」生活を送っていおり、「孤独」な人が見た「孤独」の考え方が綴られています。
「孤独死」と言ったりするが、(中略)「孤独」は死とは無関係である。その亡くなった人は、死ぬ間際まで自分の好きなことをやっていたかもしれない。それを、「孤独だったのね」と勝手に決めつけるのは、余計なお世話というものだ。
本書から引用
孤独=寂しいもの、というのはメディアの押し付けであり、良質な孤独こそ必要なもの…というのがこの本ので伝えたいことだと思いました。
孤独でよく聞く芸術や研究の分野もそうですが、人に支持を出したり責任を負ったりする、人の上に立つ人こそ何より孤独をどう扱えるかが試される、孤独を楽しめる人こそ、人生も愛も楽しめるといいます。
自分は常に著者の言う孤独なので、普段から孤独ではない人が読むとどんな感覚になるんでしょうか…?気になるところ。
孤独の勧め敵な本ではありますが、ただし著者のように、小説を書いていたり、それらの生活基盤があっての「孤独」であり、周りに理解者がいてこそだ、という感じはありました。
あと、他レビューにもあるとおり、一人の男性の独り言のようでもあるので、こんな生き方をしている人の話を聞く、的なスタンスで読むのがいいのではないでしょうか。
それより、「人に書けって言われたからこの本も小説も書いた」って、なんか色々人間のレベル違うくないすか…
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最終更新:2020.11.16
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